February 1996, No. 172
I’m not sure if it’s the full interview or even the right magazine, but the year and topic of the Sexual Behavior in the Human Male reissue match up.
Taken from this Twitter post.
ザ・ゲロゲリゲゲゲのスタートのきっかけは、録音したテープを山ノ内純太郎がメルツバウの秋田昌美に送ったことだった。時は85年。それから、当時51才だったゲイの露出狂”ゲロ30”が加入。元々、二人は新宿二丁目のゲイ会員制のSMクラブで、のたうちまわってお互いのクソを食うなどのパフォーマンスのショーを行っていた。その時、音楽も何もかかっておらず、興奮した客(ほとんどがフケ専)のオヤジたちの息づかいだけが聞こえてきたという。この事は今でも、山ノ内純太郎の音楽、パフォーマンスにインスパイアし続けているという。80年代には何しろ色々なライブをやってきているが、90年代にいってからは海外のレーベルからのものを含めて実に色々な傾向の20近くの作品をリリースしている。SSEからリリースの「SEXUAL BEHAVIOUR IN THE HUMAN MALE」には、88年のトランスレコードからのデビュー・シングルの他、未発表のメロディアスな曲(ゲロゲリゲゲゲにしては珍しい)、そして最後には鉄板にぶんなぐりまくった最近の曲などが入っている。そのCDでドラム以外すべての楽器を一人でやっている、山ノ内純太郎に話を聞いた。
⸺今回の「SEXUAL BEHAVIOUR IN THE HUMAN MALE」の中には会話のやり取りだけの曲とかもあるし、いつもアイディアが凄いけど、ゲロゲリゲゲゲでやりたいことというのは?
山ノ内:今までやってきたことが毎回違うっていうことは意図していたことではないし、それで驚かそうと思ったこともないし。でも演奏とか、合奏とか、作曲とかにも昔からあまり興味がなくて。今でも一番やりたいのはドキュメントなんですよね。
⸺アイディア自体は面白いけれど音が弱い感じのバンドが目立つと僕は思いますが、ゲロゲリゲゲゲは音そのものが強烈ですよね。今回の作品の最後の曲とか。録音方法とかに気を使っているところってありますか?
山ノ内:はっきり言って、そういうの特にないですね。自分で言うのも何だけど、やっぱりセンスじゃないんですかね。やっぱり単なるハード・ノイズも、やっているヤツ(のセンス)がわかっちゃうんですよね。
⸺80年代はライブが中心の活動でしたけれど、いわゆる”演奏する”という形のものは少なかったわけですか?
山ノ内:全然少ないですよ。色々なサウンド・スタイルでやりますよね、僕。やっぱり、バンドというのが一番簡単..。ドキュメントが好きというので、ゲロゲリ以外で自分のレーベル(VIS A VIS)から何枚か僕がプロヂュースしたCDを出しているんですよね。パリ人肉事件の佐川一政のスタジオ及び自宅での朗読CDとか。
⸺90年代に入ってライブが極端に減って、レコード・CDリリースという活動が中心となりましたが?
山ノ内:ライブっていうのは、もうほとんど興味がないんですよね。パフォーマンスとか。今は...ライブ・レコーディングですか?そのためにライブをやっているようなものですね。PAでデカイ音が出せるし。
⸺お客さんの反応が気にならないとか?ゲロゲリの場合、ノるとか爆笑するとか色々ありますか?
山ノ内そりゃ爆笑されたりするというのはなかなか面白いですよ。ライブをたくさんやり始めた頃に、新宿ロフトで筋肉少女帯の前座をやったんですよ。その時同じ大学だった大槻ケンジと、今は電気グルーヴだけど当時”人生”というバンドをやっていた卓球とか最初から最後まで大爆笑していて。その時のライブは、1台の掃除機で素っ裸の中年のオヤジのアソコを吸って...僕は何が叫んでいた気がします(笑)。
⸺日本のシーンを意識するとかは?
山ノ内:ないですね。ほとんど、ゼロです。今回のSSEからリリースされるCDはハードコアから、アコースティックなインスト、ゲロ30才のいわゆるノ声、やっぱりノイズも入ってますけれど。
⸺でも何事に関しても全力というか、徹底している感じがしますね?
山ノ内:やっぱり僕は、そうじゃないといけないと思いますよ。
⸺たとえば、叫んでいる時とかに怒りをぶつけているみたいなところはありますか?
山ノ内:全くないですよ。叫ぶって気持ちいいじゅないですか。
⸺ちなみに音楽にのめり込んきっかけは?
山ノ内:中学の時、明大前のモダーン・ミュージックっていう店によく行っていたんですよ。でも、知っているアーティストのレコードとか全然なくて、SPKのセカンドを買ってみたんですよ。それからですね。そのレコード屋の人と仲良くなって、メルツバウとか中学時代から聴くようになって。
⸺パンクとかは?
山ノ内:そりゃあ、ADK(元スターリンのギタリストのTAMがやっていた自生制作レーベル)ですよ。でもパンクはそんなに聴いてなかったというか、ドアーズが多かったですね。暗かったんですね、高校時代。部屋の電気をランプ1個にして、ドアーズを聞きながら島崎藤村とかの日本文学を読んでいたという(笑)
⸺なるほど。今流行っているバンドに関しては?
山ノ内:今流行っているバンドの曲っていうのは、とことん計算されてて、ロックの魅力が全く残っていないと思うんですよ。ロックっていうのは、無秩序だと思っている。あとバンドなんかの音の絡み合いよりも、なるべくソロで単音でシンプルなメロディーをいかに感情を込めて演奏をするか、ということの方が好きです。あと、どんな世界でもそうなんだけど、パクリのうまいヤツ...うまければうまいヤツほど成功していますよね。本当、人のおいしいところばかりも持っていくし。で、僕のところにもほとんど毎日、日本のマイナーなノイズのテープを”聴いてくれ”と送られてくれるんですよ。ときどき、ものすごくオリジナリティーがあるものがあるんですよ。もちろん、外国からも(ノイズのテープが)来ますけれど。そこそこで僕の思ったのが、マイナーでも、人気がなくても、ダサくても、それはパクリで成功したヤツなんかよりも全然カッコイイと思っています。あと、なぜぼくがCDとかを出すのかというと、けじめというか、自分がそのとき関わっている音楽のためのいわゆるレポート提出みたいな感じです。カセットでは少しイージーすぎるかなと思って。
⸺なるほど。
山ノ内:あと、音楽をやっているひとでも当然思っていることかもしれませんけれど、ロックとかノイズとかでもカテゴリーに負けてしまって、音楽をやめてしまったひととか、カテゴリーを自分で作って縛られている人とかいると思うし。本当に好きでやっていればいいと思うんだけど、じょうがなくやり続けているノイズの人がちょっと多すぎるんじゃないかなと思うんですよね。僕の場合は、そんなカテゴリーを最初から使いたくないし、何でも好きなことをやっています。楽しみたいです。
[Transcribed by: kurosuguri]
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